会計学とは
会計学とは
会計学とは


 会計(accounting)とは、ある特定の経済主体(企業・国・個人など)が営む経済活動および経済事象
を、貨幣額などを用いて測定し、記録し、伝達する行為のことをいう。

 いったい何のためにこんなことするの?

 その会社が、将来いかに効率的に利益をあげることができるのか、ということを予測できるような情報を株主や債権者に提供するためさ。
 ふうん。じゃぁ株主や債権者はその会社の情報を何に使うのさっ

 その情報を確かめて、投資や融資をするかどうか決定するのさ。会計の役割は他に、そういった外部の利害関係者のためだけでく、内部の経営者の経営意思決定に役立つ情報を与えてくれる役割もある。

 へぇぇぇっ!なんか会計ってだいじそーだね。

 企業(経済主体)は出資者から拠出した資金と、銀行等の債権者からの借入資金を運用して、
製品の製造・販売やサービス提供(経済活動)などをする。
会計はこのような経済活動を、 所定のルールに従って測定し、その結果を報告書にとりまとめる。
この報告書は多くの利害関係者に伝達され、各種の用途に使用される。

会計は、経済主体の相違に応じて以下のように分けられる。


    ・企業 ――→ 企業会計
    ・国  ――→ 官庁会計
    ・個人 ――→ 家計


 <会計の基本的役割>

@経済活動の合理化手段・・・最小の経済的犠牲をもって最大の経済的効果をあげる。

A受託責任の解明手段・・・株主などの経済財を提供した委託者に対し、
             経営者(受託者)はその会計責任を明らかにする。
             
B経済財分配手段・・・・・財を利害関係者(株主や債権者)に分配する。




つまり、会計学とは、会計について理論的・体系的な研究をする学問。

→とくに企業会計を研究対象とし、現実に行われている企業会計の仕組みを説明する。


                         (補足)会計は行為的・実践的に対し、会計学は思考的・理論的である。


          <財務会計と管理会計>
 
            □財務会計・・・企業外部の利害関係者に対して、彼らの意思決定に役立つよう企業の経営状況を
                             明らかにする財務情報と、財務諸表により提供する会計。
          
            □管理会計・・・企業内部の各階層の経営管理者に対して、彼らの意思決定や、業績評価に役立つ
                             貨幣的・非貨幣的情報を各報告書により提供する会計。
                             

              ※財務会計と管理会計の相違点
  財務会計 管理会計
報告対象 外部の利害関係者 内部の利害関係者
利用目的 過去の業績評価 意思決定と見積の管理
報告書の種類 財務諸表 予算報告書・製造原価報告書など
情報の内容 過去的・要約的 未来的
                             なお、狭義の会計学は財務会計論を指す。




         <財務会計の目的>
      
           ・企業外部の利害関係者に対し、一定期間の経営成績を明らかにする。(→P/L)
           
           ・企業外部の利害県警者に対し、一定時点(決算日)における財務状態を明らかにする。(→B/S)
          
          
          これらの会計情報は、財務諸表によって示され、利害関係者にとっては次のような役割を果たす。
       
             ・株主・・・配当できる利益を計算するのに役立つ。
             ・債権者(銀行など)・・・企業への融資をする場合に、その企業の信用状態を判断するのに役立つ。
             ・投資家・・・有価証券(株など)を売買する場合に、その企業の経営内容を判断するのに役立つ。
          
                 ↓
          
よって企業は、各利害関係者の利害を調整するために、一方に偏ることのない、適正な期間損益計算を行わなければならない。




        <財務諸表>

            主に、貸借対照表(balance sheet, B/S)と損益計算書(profit and loss statement, P/L)
           から成り立っている。

           @ 貸借対照表・・・一定時点(決算日)における財政状態を利害関係者に報告するために作成される書類。

                    資金の調達源泉である負債および資本と、資金の運用形態である資産の各科目を1つの
  
                    表に集め、対照表示した報告書である。

           A 損益計算書・・・一定期間(一会計期間)における経営成績を利害関係者に対して報告するために作成

                    される書類。

 

 

        <複式簿記>

            企業活動というものは、実際、量的に膨大であるだけでなく、その内容も多様である。

           したがってこのような企業活動を財務諸表に要約するには、複式簿記の技術が不可欠である。

        * 簿記とは・・・企業の一会計期間における経営成績および決算時における財政状態を明らかに

                する目的で、企業の経営活動による財産の増減変化を帳簿に記入し、これを報告

                する手段をいう。
                

        〜簿記の一巡(いちじゅん)の手続き〜


             @  開始手続:営業手続に先立って期首に行う記入手続き。

             A  営業手続:期中における財産の増減を記帳。(取引〜仕訳帳〜総勘定元帳)

             B  決算手続:一会計期間の帳簿記録を計算整理して、一会計期間の経営成績と期末の財政状態を

                明らかにするために行う手続き。


                取引 ―→ 仕訳帳 ―→ 総勘定元帳 ―→ 損益計算書・貸借対照表
               (仕訳)   (転記)               (報告)



         (補足)なぜ複式と呼ばれるのか・・・個々の取引が企業に及ぼす影響を二面的に把握して記録すること

                           から、複式簿記という名称が生まれた。

             例:現金で商品を仕入れた。

               →商品という資産が増加するとともに、現金という資産が減少。

                 →帳簿にはこれら2つの事実が記録される。



*上記は、あくまでも参考までですのであしからず。ご意見・ご感想は管理人へ。

参考文献:「財務会計講義」 桜井久勝 著

「財務会計論」  新井清光 著

「合格テキスト」 TAC出版
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